ご注意

開発元の製品仕様の変更により、本バージョンから日本語版の
Drive Geniusの製品仕様も従来より大きく変更となります。

macOS 10.13以降のユーザー様 へのご注意
APFS では再構築、デフラグ(最適化)、再パーティション化の各ユーティリティはサポートされておらず、通常の起動ドライブで物理チェックと修復を実行するには、別の起動ドライブが必要です。

Drive Geniusヘルプ  ユーザーガイド

1 はじめに

Drive Genius をご購入いただき、ありがとうございます。
Drive Genius は、コンピュータ上のあらゆる重要データのメンテナンスと保護に役立つ様々なユーティリティ集です。
Drive Genius は、ドライブのメンテナンスと管理のためのツールとして定評がある当社のユーティリティ群をさらに発展・強化したもので、パフォーマンスの最適化とデータの保護を中心に、ストレージニーズに即した使い勝手のよい強力な機能を提供します。
Drive Genius の中核を成すのは、すべてのドライブのパフォーマンスと健康状態を自動的に監視する DrivePulse™ というユーティリティです。
DrivePulse™ は、ドライブの物理的な問題と共にデータの破損や断片化の進行具合を監視し、潜在的な問題が現実のトラブルとして発現する前に警告を発します。

1.1 システム要件

  • ・macOS 10.12.6 ~ 10.15
  • ・2GiB 以上のRAM

上記の最小要件より古いバージョンの macOS で Drive Genius を使用する方法については、「古いバージョンの macOS での Drive Genius の使用」セクションを参照してください。

1.2 最新版ソフトウェアの入手先

特に指定しない限り、更新の有無は自動的にチェックされます。[Drive Genius]メニューの[更新をチェック]を選択し、更新を手動でチェックすることもできます。

1.3 技術サポート

当社のサポートは電子メール のみとなります。

https://function-fc.com/prosoft-support.html

Eメール:prosoft-support@function-fc.com

サポート業務時間は10:00~17:00、年末年始、夏期休業日 、土日祝及び当社指定日は休業日になります。

1.4 Drive Genius の機能

Drive Genius は、ドライブパフォーマンスの最適化とデータの保護を中心に、ストレージニーズに即した使い勝手のよい強力な機能を提供します。ドライブの正常性とパフォーマンスの特性を自動的に監視するだけでなく、検出した問題を修復したり最適化するためのユーティリティも備えています。ヒューリスティック故障予測を含む、先進的な物理レベルの確認や正常動作の確認など、他のドライブユーティリティの一歩先を行く機能を備えています。
Drive Genius は、次のようなユーティリティで構成されます。

DrivePulse™

DrivePulse™ は、ドライブの潜在的な問題を自動的に監視する常駐ユーティリティです。システムのパフォーマンスに影響を与えないように、最適化されたスケジューリングエンジンを備えています。また、履歴ヒューリスティックエンジンによってドライブの故障を事前に予測することもできます。

クリーンアップ

  • 重複ファイル: 重複ファイルを検索し、削除操作ができます。
  • スペース調整: 大きなファイルを検索し、削除操作ができます。
  • クローン: ドライブの完全な複製コピーを作成します。
  • 確実に消去: 選択した強度のパターンを上書きして、ファイルとフォルダのデータを完全に抹消します。
  • 初期化: macOSで使用できるようにドライブを設定します。
  • スピード: ドライブの最大速度を計測します。
  • IconGenius™: カスタマイズしたアイコンをドライブやフォルダに設定します。
  • 情報:ドライブの状態や構造など、詳細な情報を表示します。

保護する

  • BootWell™: 別の起動ドライブを作成し、元ドライブに対する管理や修復などの最適化を行います。
  • 手動 DrivePulse: よく使われる DrivePulse 診断テストを手動で行います。
  • マルウェアスキャン: ドライブのマルウェアをチェックします。
  • 物理チェック: ハードウエアの問題がないか、ダメージを受けたドライブに起因していないかをチェックします
  • 整合性の確認: ドライブやデータが壊れていないかを確認します。
  • 修復: 問題のあるドライブを修復します。
  • アクティブファイル: どのアプリケーションがドライブ上にオープンファイルを持つか表示します。

レガシー

  • 再構築: HFS+ドライブのフォルダ階層を再構築します。
  • デフラグ: HFS+ドライブのパフォーマンスを最適化します。
  • パーティション: 非APFSドライブのスペースの管理をします。

1.5 Drive Genius の正規化

Drive Genius を初めて起動すると、正規化コード の入力を求められます (このコードは、ダウンロードファイルもしくはパッケージ内に封入されている番号です)。
「購入または正規化」をクリックして進めてください。
まだご購入をしていないお客様は、ファンクションオンラインショップからもご購入いただけます。
※体験版を使用したい場合は、「ライト版を続ける」をクリックしてください。

正規化コードとメールアドレスを入力後、認証コードが電子メールで送信されますので、その認証コードを入力すると、Drive Genius が正規化され、すべての機能を利用できるようになります。
再インストール、アップグレード、技術サポートの際必要になるので、この正規化コードは大切に保管してください。


1.5.1 ライト版(体験版)
「ライト版を続ける」をクリックするとライト版(体験版)を使用することができます。
ライト版(体験版)では、「クローン」、「確実に消去」、「BootWell」、「修復」、「再構築」の機能が使用できません。正規化することにより使用ができるようになります。


2 Drive Genius の使用

Drive Genius の多くのユーティリティは、次の 3 ステップで実行できます。

  1. ドライブ (またはファイル/フォルダ) を選択する。
  2. ユーティリティを選択する。
  3. ユーティリティのオプションを設定し (オプションがある場合)、ユーティリティを実行する。

Drive Genius の多くのユーティリティは、データをバックアップしてから使うことをお勧めします。定期的にバックアップを取っておけば、データの消失を未然に防ぐことができます。Clone ユーティリティを使うと、ドライブをそっくりそのまま複製することができます。

Drive Genius のメインウィンドウには、現在接続されているドライブの一覧が、現在のセッションで追加されたファイルやフォルダと共に表示されます。
Drive Genius を起動すると、システムの概要が表示されます。この概要には、前回の再起動からの経過時間、ハードウェアの各種特性、メモリの統計情報、接続されたすべてのドライブの合計使用領域などの情報が示されます。
さらに、概要からは DrivePulse™ の環境設定にアクセスすることができます (環境設定は DrivePulse™ メニューからも直接開くことができます。Drive Genius は実行中でなくてもかまいません)

Drive Genius では、ローカルドライブの読み取り専用ディスクイメージ、ネットワークドライブのすべてのディスクイメージ、光ドライブ、RAM ディスク、および iPod はドライブとして認識されません。

ファイルとフォルダを Drive Genius に追加するには、Drive Genius Dock アイコンにドラッグするか、Drive Genius のメインウィンドウにドラッグするか、[ファイル]メニューの[開く]および[最近使った項目を開く]を使います。

ドライブ、ファイル、またはフォルダに適用できるユーティリティを表示するには、一覧でその項目をクリックします。
ユーティリティを選択するには、ユーティリティアイコンをクリックし、そこからユーティリティを実行できます。

現在選択されているドライブ、ファイル、またはフォルダに適用できないユーティリティのアイコンは無効になります。無効になったアイコンの上にマウスカーソルを移動すると、そのユーティリティが無効になっている理由を示すツールヒントが表示されます。

ユーティリティを実行した後で、そのユーティリティの完了を待たずに他のドライブ、ファイル、またはフォルダを使うことや、同じドライブに対して別のユーティリティを使うこともできます。複数のドライブに対する複数のユーティリティが Drive Genius によって適切にスケジュールされるので、処理の実行中も Drive Genius を使い続けることができます。

Drive Genius ツールバーの[すべてを表示]ボタンを使うと、ユーティリティがアクティブな状態のときに項目のユーティリティ一覧に戻ることができます。

選択した項目とユーティリティのセッション履歴は、Drive Genius [履歴]メニューに記録されています。特定の項目やユーティリティに戻るには、このメニューを使用するか、ツールバーの戻る/進むボタンを使用します。

Drive Genius のユーティリティの実行中は、コンピュータの自動スリープが無効化されます。

2.1 Drive Genius のアクティビティをモニター

Drive Genius は複数のドライブに対し、別々の機能を平行で同時に使用することと、スタンドアローン(単独)ドライブに複数機能を指定してジョブ待ちにすることができます。これらのジョブを監視するには、ウィンドウメニューからアクティビティを選ぶか、ツールバー上のアクティビティアイコンをクリックしてください。
それぞれこれらは、スタンドアローンウィンドウで開くか、ポップアップウィンドウで開きます。
どちらのウィンドウも、現在進行中の機能とジョブ待ちの機能を全てリストします。リストの機能をひとつ選んでクリックすると、行っている機能のメインウィンドウにかわります。

アクティビティによっては、機能に関係していないものもあります。その場合は、クリックしても画面はかわりません。

スタンドアローンウィンドウとポップアップウィンドウを同時に開くことはできません。

2.2 複数のボリュームを含むドライブの使用

ボリュームとドライブが 1 1 で対応しているときは、両者の違いを隠すシンプルなインタフェースが表示されます。
しかし、ドライブに複数のボリュームが含まれているときは、個々のボリュームを操作できるように区別する必要があります。この場合は、ドライブまたは個々のボリュームを選択するためのメニューが表示されます。

ユーティリティが複数のボリュームを含むドライブを処理中の場合、ボリューム選択メニューが無効になります。

別のボリュームが選択されたり、すべてのボリューム (ドライブ全体) が選択されると、ユーティリティは自動的に有効または無効になります。

2.3 古いバージョンの macOS での Drive Genius の使用

サポート対象外の古いバージョンの macOS がインストールされたドライブのオフラインメンテナンスと修復に Drive Genius を使うことができます。

別のコンピュータを必要としないオプション

  • 古いコンピュータが Drive Genius の動作に最小限必要なバージョンの macOS をサポートしている場合は、そのバージョンの macOS が動作する既存の 2 次起動ドライブを使用して (または作成して) Drive Genius をインストールし、そのドライブから起動して古い macOS のドライブを操作します。

別のコンピュータが必要なオプション

  • 古いコンピュータが Drive Genius の動作に最小限必要なバージョンの macOS をサポートしている場合は、Drive Genius を実行している別のコンピュータで BootWell™ ドライブを作成し、BootWell™ ドライブから古いコンピュータを起動して古い macOS のドライブを操作します。
  • 古いコンピュータをターゲットディスクモードで起動し (“T” キーを押しながら再起動する)、サポートされているバージョンの macOS が動作する新しいコンピュータに接続して、古い macOS のドライブを操作します。ターゲットディスクモードの詳細については、、https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mchlp1443/macを参照してください。

ターゲットディスクモードを使用するには、両方のコンピュータが Thunderbot™ 接続または Firewire™ 接続に対応している必要があります。さらに、両方のコンピュータに最新版の Apple ファームウェアがインストールされている必要があります。古いバージョンのファームウェアには、ターゲットディスクモードのバグが含まれる可能性があります。

3 DrivePulse™

DrivePulse™ は、Drive Genius の高機能のテストを使用して、ドライブの正常動作の確認をすべて自動的に行います。テストがコンピュータの処理に影響を与えないように、DrivePulse™ は最適化されたスケジュールエンジンを備えています。また、DrivePulse™ の履歴ヒューリスティックエンジンによって、ドライブの故障を事前に予測することもできます。
正常動作の確認に加えて、DrivePulse™ にはシステムとアプリケーションの使い勝手をよくする機能も用意されています。自動ドライブアクティビティ管理機能 の働きにより、停止状態のドライブをシステムが再始動するときに生じる遅延がなくなり、いつでもドライブを即座に利用することができます。

システムへの影響の最小化

DrivePulse™ の役割は、ドライブの故障を未然に防いでコンピュータを保護すると同時に、DrivePulse™ がシステムを保護していることをユーザに意識させないようにすることです。
そのため、DrivePulse™ では高性能のスケジューリングエンジンを使用して、コンピュータがアイドル状態になるとテストを自動的に開始し、アクティブ状態になると停止するようになっています。
アイドル状態になったかどうかは、コンピュータの動作状況、CPUの使用状況、およびシステムの動作状況 (Time Machine のバックアップなど) から判断されます。
また、DrivePulse™ はコンピュータがバッテリー駆動に切り替わるとすべてのテストを停止し、主電源が回復するとテストを再開します。
さらに、コンピュータをアイドル状態と判断してテストの実行をスケジュールした場合でも、テストは低い優先度で実行されるので、他のアプリケーションが DrivePulse™ よりも優先して実行されます。

テスト

ドライブの破損やパフォーマンスの問題を監視する定期的なテストを行うだけでなく、DrivePulse™ は次のような問題も監視します。

  • 環境設定ファイルの破損

環境設定ファイルが破損すると、アプリケーションの誤動作やクラッシュを招くことがあります。DrivePulse™ はユーザとシステムの両方の環境設定を自動的に検証し、破損したファイルがある場合は警告を発して、ファイルをゴミ箱に移動できるようにします。

  • 空きスペースが不足しているドライブ

macOS では、すべてのドライブに最小限の空きスペースが必要ですが、起動ドライブの空きスペースには特に注意を払う必要があります。ドライブの空きスペースが少なすぎると、データが失われたり、アプリケーションがクラッシュしたり、システムがクラッシュすることさえあります。
空きスペースの不足を検出する DrivePulse™ の機能は、システムに内蔵された検出機能を拡張・強化するもので、システムの使用量 (仮想メモリ、スリープイメージなどを含む) に合わせて自動的に調節され、空きスペースの不足が重大なトラブルを引き起こす前に警告を発します。

  • システムのログイン項目の変更

DrivePulse™ は、旧来の方法を含めて、macOS のログイン項目の起動方法をすべて監視します。アプリケーションのインストール時にログイン項目が変更されるのは普通のことですが、ログイン項目はマルウェアの侵入経路としてもよく利用されます。
DrivePulse™ は、macOS ログイン項目データベースへの追加、削除、変更があった場合に自動的に警告を発します。

状態

DrivePulse™ アイコンはメニューバーの右上隅に表示され、現在接続されているドライブの状態をすぐに確認できます。
カーソルをドライブメニュー項目の上に移動すると、ドライブの状態が表示されます。この状態メニューには、選択したドライブに対してスケジュールされているテストと、テストが次回実行される時間が表示されます。
DrivePulse™ は、ユーザによる対処が必要な問題がテストで見つかると警告を発します。
[イベントビューア]を選択すると、DrivePulse™ のテストに関する詳細な情報が表示されます。この情報から、DrivePulse™ が実行したテストの最近の履歴と、テストで発生したエラーや警告がわかります。
[エラーと警告をリセット]を選択すると、現在のセッションにおける DrivePulse™ のエラー状態がリセットされます。テストが次回正常に実行されればエラー状態は自動的にリセットされますが、エラーをすべて解決済みと判断した場合は、その前に手動で状態をリセットすることができます。
[Drive Genius を開く]は、Drive Genius アプリケーションを開くためのショートカットです。

環境設定

DrivePulse™ の環境設定は、保護を最大にしてシステムへの影響を最小にするようにデフォルトで調整されています。特に理由がない限り、このデフォルトの設定を変更しないでください。

  • [バッテリー駆動のときは一時停止する]: オンにすると、バッテリー駆動中はすべてのドライブに対するすべてのテストが一時停止します。
  • [外付けデバイスをモニターする]:オンにすると、外付けドライブの問題が監視されます。オフにすると、外付けドライブは無視されます。
  • [ドライブのスリープ解除]:オンにすると、自動ドライブアクティビティ管理 機能が有効になり、ディスクがスリープ状態になってシステムとアプリケーションの処理が止まるのを防ぐことができます。
  • [物理的問題]:オンにすると、ドライブに物理的な損傷がないかどうかがチェックされます。このテストは毎月 1 回実行されます。
  • [整合性テスト]:オンにすると、ドライブのデータが破損していないかどうかがチェックされます。このテストは毎日 1 回実行されます。
  • [断片化]:オンにすると、ドライブのデータ断片化の進行具合がチェックされます。断片化によってパフォーマンスが低下することがあります。このテストは毎週 1 回実行されます。
  • [ログイン項目の変更を監視]:オンにすると、ログイン時に自動的に開く項目に対する変更が監視され、変更が行われると通知されます。ログイン項目の変更は、システムにマルウェアを侵入させる手段としてよく利用されます。
  • [警告を表示]:オンにすると、テストで検出された警告やエラーの通知がすべて表示されます。[重大な場合のみ]をオンにすると、エラーのみが表示され、警告は表示されません。最近検出された問題は、イベントビューアの履歴を使っていつでも確認できます。

4 クリーンアップ

4.1 ファイル管理

ファイル管理は、重複ファイルや使われていないファイルを削除してドライブスペースを回復する一連のユーティリティで構成されます。空きスペースの回復に最も寄与するファイルが検出されて、推奨されます。

システムファイルは ファイル管理の削除対象になりません。これは、誤ってシステムが破損しないようにするためです。

4.1.1 重複ファイルの検索

1KiB より大きいすべての重複ファイルが検出されます。

重複ファイルは内容のみに基づいて検出され、最後に使われたファイルがマスターとして選択されます。重複ファイルを削除すると、そのファイルはエイリアスに置き換わるので、そのまま各種の名前でアクセスすることができます。

4.1.2 スペース調整

設定した最小サイズよりも大きく、一定期間アクセスされていないファイルが検出されます。
最小サイズは 5MiB から 100MiB の範囲で設定できます。アクセスされていない期間は 0 日から 365 日の範囲で設定できます。

ファイル一覧のヒント

  • ファイルの上にマウスカーソルを移動して少し待つと、詳細なファイル情報と重複ファイルのマスターを示すツールヒントが表示されます。
  • ファイルの横の拡大鏡アイコンをクリックすると、Finder 内のそのファイルの場所がわかります。
  • [ファイル]列見出しをクリックすると、ファイルの一覧がアルファベット順に並べ替えられ、[サイズ]列見出しをクリックすると、サイズ順に並べ替えられます。

4.1.3 削除するファイルの選択

ドライブまたはフォルダをスリム化する前に、最新のバックアップを必ず作成してください。誤って削除したファイルを取り戻すには、バックアップを使用する以外に方法がありません。

ファイル管理の検索が完了すると、設定した検索条件を満たすファイルの一覧が表示されます。表示されるファイルは条件を満たしていますが、一覧の中のどのファイルを削除するかはユーザの判断に委ねられます。一覧のファイルによく目を通し、まだ使う可能性のある重要なファイルを誤って削除しないようにしてください。
削除するファイルにチェックを付け、[開始]ボタンをクリックしてファイルを削除します。実行を取り消すには、すべてのファイルのチェックを外し、[キャンセル]ボタンをクリックします。

4.2 クローン

クローン ユーティリティは、複製元ドライブのデータをすべて複製先ドライブにコピーします。ドライブを複製すると、すべてのデータとメタデータ (日付、ファイルのアクセス権など) がコピーされます。
Drive Genius がドライブの複製に使用する方法は 2 種類あります。可能であれば、ドライブに対する排他的アクセスを取得して、ディスクの RAW コピーを実行します。排他的アクセスを取得できない場合 (起動ドライブなど) は、ファイルベースのコピーを実行します。どちらの方法でも、データはそっくりそのまま新しいドライブに複製されます。

ファイルベースの複製では、実行中に他のアプリケーションがデータを変更する可能性があるので、ドライブの RAW コピーのほうが望ましい方法です。しかも、ドライブの RAW コピーでは、複製されたデータが元のデータと完全に同一になるように、ドライブの複製中にデータ検証処理が行われます。ファイルベースの複製では、この検証処理は行われません。

複製を行うには、複製先ドライブを一覧から選択し、[クローン]ボタンをクリックします。クローン ユーティリティが複製元ドライブと複製先ドライブの両方の基本的な健康状態チェックを行います。どちらかに問題がある場合は、ドライブを複製する前に Drive Genius の警告が表示されます。

Drive Genius は、必要に応じて複製先ドライブを自動的に消去し、フォーマットします。保存しておきたいデータが複製先ドライブにある場合は、別のドライブを選択してください。

自動クローン

APFSやHFSボリュームをクローンする際、選択した宛先に自動クローン機能を設定することができます。自動クローン設定を行うと、Drive Pulseがソースドライブの変更箇所を宛先ドライブへ、1時間毎にクローン化します。(二つのドライブが接続されていることが前提です。)

手動でフルクローンを最初に行っておくことが 必須で、そうしないと自動クローン機能は動作しません。 自動くローン機能が設定されて動作開始すれば、その後手動でくローンを取得する必要はありません。

自動クローン機能は、スタートする前にコンピューターがアイドル状態であることが必要です(他のDrive Pulse機能も同様であるように)。Drive Pulseのメニューバーアイコンを使って、ソースドライブのタスクリストを閲覧し、自動クローン機能の状態をチェックすることができます。又、Drive Pulseイベントログは、より詳細にタスクがいつ開始して終了したかを示します。

Time Machine ドライブのクローン

HFSベースのTime Machineドライブのクローンには、RAWコピーが必要です。これはTime Machineが、HFSの標準で提供されていない機能(ディレクトリハードリンク)を使用していて、ファイルベースクローンがサポートできないからです。
Drive Genius はTime Machine専用ドライブに対してRAWコピーを使用します。Time Machineバックアップと他のデータの両方を含むドライブに対し Drive Genius RAWコピーを[試みます]が、失敗するためファイルベースコピーに変更し、Time Machineのバックアップデータを無視します。

ディスクイメージへの複製

ドライブの種類によっては、ディスクイメージファイルに複製することができます。ディスクイメージに複製するには、ドライブに排他的にアクセスする必要があります。したがって、現在の起動ドライブをディスクイメージファイルに複製することはできません。

ディスクイメージに複製できないドライブでは、ディスクイメージオプションが表示されません。

4.3 確実に消去

ドライブまたはフォルダを確実に消去する前に、重要なデータの最新のバックアップを必ず作成してください。確実に消去されたデータを取り戻すには、バックアップを使用する以外に方法がありません。

Drive Genius の 確実に消去 確実に消去 ユーティリティは、ドライブ、ファイル、またはフォルダ (およびそのすべてのデータ) を確実に消去するために使います。ファイルやフォルダを Finder のゴミ箱にドラッグするだけで済ませずに、わざわざ確実な消去を実行するのにはいくつもの理由があります。たとえば、次のような場合です。

  • 財務書類など、機密扱いの情報を破棄する。
  • コンピュータを売却したり再利用したりする前に、個人情報をすべて破棄する。
  • 作業関連情報の保護を義務付けられている職務上の要求。

データを確実に消去するには、新しい (できればランダムな) パターンでデータを上書きする以外に方法がありません。Drive Genius にはさまざまな標準パターンが用意されており、いくつかは米国国防総省 (DoD: Department of Defense) のドライブサニテーション規格に準拠しています。
確実に消去 機能では、1 パス (ゼロ書込)1 パス (ランダム)3 パス (ランダム)、または 7 パス (DoD) の各パターンを使用して、元のデータを復元できないようにします。Drive Genius には、各データブロックを複雑なパターン配列で 35 回上書きする 35 パス (グートマン) オプションも用意されています。Drive Genius の 確実に消去 機能は、米国国防総省のドライブサニテーション規格 (DoD 5220.22 M) に準拠しており、すべてのドライブで利用できます。

米国国防総省の、データの消去とサニテーションに関する規格 DoD 5220.22-M で推奨されている方式は、「アドレスで呼び出せるすべての場所に、ある文字データ、次いでその反転データ、さらにランダムな文字で上書きを行い、書き込み可能なメディア上にある情報の消去とサニテーションを検証する」というものです。

パスの数が増えるほど、データが復元される可能性は低くなります。ただし、データを確実に消去するためにかかる時間はパスの数に比例して増加します。デフォルトでは、セキュリティ強度と消去時間のバランスが最もよい 3 パス (ランダム) が選択されます。

空きスペースの確実な消去

確実に消去 機能では、ドライブ上の空きスペースを恒久的に消去して、確実に消去されなかった一時ファイルのデータや古いファイルのデータを取り出せないようにすることもできます。
このオプションでは、ドライブに排他的にアクセスする必要はありません。このため、1 次起動ドライブを含めて、日常的に使用しているドライブのサニテーションに適しています。

ドライブの空きスペースを消去すると、そのドライブで削除されたファイルは復元できなくなります。

確実に消去 機能の処理

確実に消去 機能の処理を開始するには、強度を選択し (ほとんどの場合はデフォルトの[3 パス (ランダム)]で十分です)[消去]ボタンをクリックします。Drive Genius は必要に応じてドライブに対する排他的アクセスを取得し、ドライブの消去を開始します。
[空のスペース]オプションがオフの場合は、ドライブを消去するとすべてのデータが恒久的に削除されます。ドライブは完全に消去された後、macOS で使用できるように初期化されます。

1 次起動ドライブに対してドライブ全体の (空きスペースのみではない) 消去を実行する場合は、Recovery ドライブから再起動する必要があります。

SSD ドライブに保存されたファイルやフォルダを消去しても、実際にはデータは消去されません。これは、SSD がデータを書き込んで保存するしくみによるものです。このため、ファイルやフォルダを確実に破棄するには、破棄したいファイルをすべて消去した後で、ドライブの空きスペースを消去するしかありません。

Finder を使ったファイルやフォルダの確実な消去

DrivePulse™ には、Finder を使ってファイルやフォルダを簡単かつ確実に消去する機能が用意されています。消去したいファイルやフォルダを Finder で選択し、Finder [サービス]メニューの[Drive Genius 確実に消去]を選択します。

4.4 初期化

初期化機能は、macOS環境で利用するために、新しいドライブをフォーマットします。古いドライブの場合はデータを削除して新規にフォーマットします。
ドライブを初期化する際、オプションでWindow形式やカメラカード形式、またはPowerPCMac形式に設定することもできます。
複数ボリュームの存在するドライブを初期化する場合、フォーマット形式は既存のボリューム形式に設定され、他の形式への変更ができません。

4.5 スピード

スピードは、ドライブの最高性能を測定します。
テストでは、ファイルを読み書きするときの実際の使用スピードではなく、ドライブのRAW(生の)スピードが測定されます。
テストは自動的に保存され、異なるドライブのRAW(生の)パフォーマンスを比較することができます。

デフラグユーティリティを使うと、ファイルアクセスのパフォーマンスが向上します。しかし、スピード ユーティリティではそのパフォーマンスの変化は反映されません。スピード ユーティリティは、ファイルアクセスオーバーヘッドのない、ドライブのRAWスピードをテストするからです。

4.6 IconGenius™

IconGenius™ には、ドライブとフォルダのアイコンをカスタマイズするためのカスタムデザインアイコンが数多く用意されています。
アイコンは、ポップアップメニューから利用できる各種のコレクションに表示されます。

カスタムアイコンの設定

カスタムアイコンを設定するには、目的のアイコンを選択し、[Set Icon]ボタンをクリックします。

ヒント:アイコンを選択してスペースキーを 1 回押すと、アイコンのプレビューを高画質で表示できます。さらに、左右の矢印キーを使うとコレクション内の他のアイコンに移動できます。

4.7 ドライブの情報

情報ユーティリティでは、ドライブのブロック数、macOS カーネルの情報や、その他の下位レベルの情報など、熟練ユーザに役立つ技術的な詳細を知ることができます。[ファイル]メニューの[保存]を選択すると、情報をテキストファイルに保存できます。

5 保護する

5.1 BootWell™

BootWell™ ドライブは、1 次起動ドライブで障害が起きた場合に、そのドライブのメンテナンス、修復、または復元に利用できます。
メンテナンスに関しては、Drive Genius のほとんどのユーティリティは 2 次起動ドライブを必要とせずに、1 次起動ドライブをライブで操作します。しかし、修復と復元のユーティリティに関しては、コンピュータを 2 次ドライブから起動して、ユーティリティが 1 次ドライブに排他的にアクセスできるようにする必要があります。
2次起動ドライブを必要とするユーティリティは次のとおりです。

  • ・上級動作確認 の各オプション
  • ・修復
  • ・再構築
  • ・デフラグ
  • ・ドライブ全体の 確実に消去 オプション

これらのユーティリティでは、必要に応じて BootWell™ ドライブを使って再起動するように自動的に求められます。
このメッセージが表示されたら、32GiB 以上のドライブを使って BootWell™ ドライブを作成し、再起動します。または、既存の BootWell™ ドライブを接続します。
緊急時に備えて BootWell™ ドライブを事前に作成したい場合は、現在の起動ドライブを選択し、[BootWell™]ユーティリティを選択します。そして、Drive Genius BootWell™ ドライブとして使用するために消去およびフォーマットしてもかまわない 2 次ドライブを選択します。

BootWell™ 用に選択した 2 次ドライブは消去され、再フォーマットされます。

5.2 マルウェアスキャン

マルウェアスキャンは既知のマルウェアをチェックします。マルウェアデータベースは毎日数回更新されています。マルウェアのチェックを手動で起動できることの加え、DrivePulseは、ほぼリアルタイムでダウンロードファイルのチェックを行います(わずかな遅れがあります)。

自動ダウンロードチェックは、いくつかの標準的なフォルダでチェックします。標準的でないフォルダに保存されたファイルは、自動的にチェックされません。

5.3 手動 DrivePulse™

手動 DrivePulse™ ユーティリティは、DrivePulse™ の最も一般的なテストをドライブに対して実行し、成否の状況をテストごとに表示します。DrivePulse™ のテストはコンピュータがアイドル状態になるまで実行されないので、すぐにドライブをテストしたいときにこのユーティリティを使うことができます。

5.4 動作確認(物理チェック)

動作確認 ユーティリティは、ドライブのハードウェアの問題を検出します。広範囲にわたるテストを実施して、ハードウェアに潜在的な問題がないかどうかを調査します。
ハードドライブ上のデータは、一連のきわめて小さいデータ領域 (技術用語ではブロックやセクターと呼ばれます) に格納されます。処理が正常に行われている間は、どのデータ領域にでもデータを書き込んで、そのデータを再び読み取ることができます。処理が止まったり、書き込みから読み取りまでの間にデータの内容が変わってしまうことはありません。
しかし、ドライブは機械的なデバイスなので、ハードウェアの問題が生じた場合はデータ領域がデータを記憶する能力を失い、読み取り不能になることがあります。動作確認 ユーティリティは、ドライブのあらゆるデータ領域を順番に読み取って、読み取り時にドライブがエラーを返してこないかどうかを調べます。また、テスト時間が大幅に増加するのと引き替えに、より詳細なテストを実施することもできます。
動作確認 テストの実行にかかる時間は、ドライブの容量、スピード、および物理的な健康状態によって異なります。

5.4.1 不良領域の代替処理

最近のほとんどのドライブは、不良データ領域を検出すると、その領域をドライブの別の領域に自動的に再配置します。どのドライブにも、こうした再配置を処理するための一定量の領域が設けられています。
Drive Genius または DrivePulse™ で不良領域が検出された場合や、ドライブに不良領域があると疑われる場合は、[不良領域の代替処理]をオンにして、Drive Genius からハードドライブに不良領域の再配置を指示することができます。
Drive Genius は不良領域を検出すると、その不良領域の情報を読み取って同じ領域に書き戻そうとします。この動作をきっかけにしてドライブの再配置機構が作動し、データ領域の内容を新しい領域に移動します。

不良領域の内容は取り出せない可能性があるので、不良データ領域を再配置すると、たいていはデータが失われてしまいます。このため、データ領域が再配置された場合、Drive Genius はデフォルトでドライブを消去してフォーマットするように設定されています。データが破損しているかどうかにかかわらず、ドライブからデータの復元を試みたい場合は、この消去オプションを無効にすることができます。

5.4.2 拡張チェック

[拡張チェック]オプションでは、ドライブのあらゆるデータ領域の読み取りと書き込みの能力が検証されます。不良領域に対する書き込みだけを試みる[不良ブロック代替処理]オプションと異なり、[拡張チェック]オプションでは、ドライブのありとあらゆるデータ領域の内容の読み取りと書き込みが、場合によっては複数回行われます。
この処理では、オペレーティングシステムのすべてのレイヤを迂回して、ドライブのデータを直接操作します。このため、[拡張チェック]オプションをオンにするとスキャンの実行にかかる時間が大幅に増加します。
[拡張チェック]オプションを最後まで実行する時間の余裕があれば、他のテスト、他のユーティリティ、または製造元自体によって正常と判断されたドライブの問題点を見つけることができます。

[拡張チェック]オプションを有効にするとドライブに大きな負荷がかかるため、SSD ドライブには使用しないでください。

5.5 整合性の検証

検証 ユーティリティは、macOS 形式でフォーマットされたドライブのファイルとフォルダの構造を検証します。

検証中に問題が見つかると、ドライブを修復するように求められます。

現在の起動ドライブをチェックすると、Drive Genius やシステム自体が一時的に停止して反応しなくなることがあります。起動ドライブのチェック中にこのようになるのは普通のことで、チェックが完了すればシステムは通常の動作に戻ります。

5.6 修復

修復ユーティリティは、ドライブのファイルとフォルダのさまざまな論理エラーを修復します。
整合性の確認 ユーティリティのエラーが Drive Genius または DrivePulse™ から通知された場合は、修復ユーティリティを実行する必要があります。それ以外の場合に修復ユーティリティを実行する必要はありません。

1 次起動ドライブに対して修復ユーティリティを実行する場合は、BootWell™ ドライブから再起動する必要があります。

修復ユーティリティでは、物理的な不具合は処理されません。そのような処理には 動作確認 ユーティリティを使います。ドライブの論理的な問題と物理的な問題は、どちらも DrivePulse™ によって自動的にチェックされ、問題が見つかった場合は通知されます。

5.7 使用中のファイル

使用中のファイル ユーティリティは、選択したドライブで使用中のファイルとフォルダを表示します。項目 (ファイル/フォルダ) 名に加えて、その項目を使用しているアプリケーションと、項目の親フォルダも表示されます。
この情報は、ドライブを取り出せないときに役立ちます。ドライブを使用しているアプリケーションを見つけて終了できるからです。

ヒント:項目をダブルクリックすると、Finder 内のその項目の場所がわかります。

6 レガシー

6.1 再構築

再構築ユーティリティは特殊な用途向けです。ドライブの通常のメンテナンス作業には使用しないでください。

再構築ユーティリティは、macOS 形式でフォーマットされたドライブのファイルとフォルダのカタログを再構築します。これによって、ドライブ上にあるすべてのファイルの場所に関する情報を保持しているドライブのディレクトリ (カタログ B ツリー) が再構築されます。
再構築ユーティリティの用途は非常に限られています。具体的には、失われたファイルがまだドライブ上にあるものの、データへの位置ポインタが失われたか破損しているためにアクセスできなくなった場合に使用します。

1 次起動ドライブに対して再構築ユーティリティを実行する場合は、BootWell™ ドライブから再起動する必要があります。

6.2 デフラグ

SDDおよびFusionドライブではデフラグは利用できません。これらのドライブはデフラグの効果はありません。

ドライブに対してファイルの追加と削除を繰り返していると、やがてドライブが断片化してきます。このように書き込みや削除を長く繰り返すと、ドライブのパフォーマンスに影響を与えます。 そこで、Drive Genius を使ってハードドライブをデフラグすれば、ドライブの全体的なパフォーマンスを高め、それと共にコンピュータのパフォーマンスを高めることができます。 Drive Genius は、連続していないすべてのデータ領域を 1 つの連続した領域に並べ替え、空のすべての領域を別の連続した領域に並べ替えます (同じ並べ替え処理がドライブ上の 1 つ 1 つのファイルに対しても行われます)
デフラグはフレグメント情報を2つの別のタブで表示します: ドライブフラグメンテーション および ファイルフラグメンテーション.
[ドライブフラグメンテーション]タブには、ドライブ上のデータの配置状況と、ドライブの断片化の進行具合を示す概要がグラフィカルに表示されます。データの利用状況を示すために次の 4 種類の色が使われます。

  • 赤色は、断片化(フラグメント)されているデータです。
  • 白色は、空きスペースです。
  • 緑色は、断片化していない(使用されている)データです。
  • 黄色は、macOS に必要な予約済みデータで、デフラグできません。


[ファイルフラグメンテーション]タブには、断片化しているファイルの一覧が表示されます。断片化しているファイルごとに、ファイルの断片化数と、ファイルの合計サイズが表示されます。ファイルの断片化数が増えるほど、ファイルのデータへのアクセスに時間がかかるようになります。よく利用するファイルが断片化している場合は、ドライブをデフラグすることでファイルアクセスのパフォーマンスを改善できます。サイズの大きいメディアファイル (音楽、写真、映画など) やデータベースファイルであればなおさらです。

起動ドライブをデフラグした後で、そのドライブから起動すると、ログファイル、仮想メモリファイル、および OS キャッシュファイルが作成されて、すぐにドライブが再断片化します。起動ドライブでこのような断片化が起きるのはまったく普通のことで、無視してかまいません

デフラグ処理

ドライブをデフラグする前に、データをバックアップすることをお勧めします。定期的にバックアップを取っておけば、データの消失を未然に防ぐことができます。Clone ユーティリティを使うと、ドライブをそっくりそのまま複製することができます。

実際のデフラグ処理が開始される前に、論理的な問題と物理的な問題を調べる基本的な健康状態チェックが行われます。何か問題が見つかった場合、デフラグ処理は実行されません。
[デフラグ]ボタンをクリックして開始します。

断片化の進行具合によりますが、大容量ドライブのデフラグは 30 分ほどで終わることもあれば、丸 1 日かかることもあります。ドライブの断片化が一定のしきい値を超えると、DrivePulse™ から自動的に通知されます。この通知が表示されたら、断片化しているドライブをデフラグするためのまとまった時間を確保してください。

1 次起動ドライブに対してデフラグユーティリティを実行する場合は、BootWell™ ドライブから再起動する必要があります。

6.3 パーティション

パーティション機能では、ハードドライブ上にあるパーティション (ボリューム) のサイズ変更と管理を行います。

特に必要がない限り、ドライブを複数のボリュームに分割することは勧められません。

パーティション機能は複数のサブ機能に分かれていて、それらを組み合わせて使うことで、分散されたフリースペースパーティションの統合、ボリュームから新たにフリースペースを絞り出す等の、複雑なドライブの管理を行うことができます。
パーティションはパイチャートとテーブルの両方で表示されていて、その中のひとつのパーティションを選択しパーティションの操作を行います。

OSが使用するパーティションがある場合があり、そのようなパーティションは操作できません。

サブ機能を使用するには、機能のタイトルをクリックして有効に、設定項目を必要に応じて変更して、開始ボタンをクリックしてください。

追加 / 削除

フリースペースパーティションを選択して新しいボリュームを追加することができます。ボリュームタイプ、ボリューム名とボリュームサイズを指定することができます。Drive Geniusは最初に利用可能な全てのフリースペースを使うサイズを表示します。
また、既にあるボリュームを選択し、削除して新たなフリースペースを作ることができます。

移動

フリースペースでないパーティションを選択して、そのパーティションを隣接のフリースペースに移動することができます。Drive Geniusは自動的に新しい位置を選択します。
パイチャートは更新されて新しい位置を示します。

リサイズ

HFS+ボリュームを選択してボリュームのサイズを拡大することも縮小することもできます。最初Drive Geniusはフリースペースを使用した、最大のサイズを表示します。新しいサイズとしては、データ領域だけを含む最小のサイズから、連接するフリースペースを全て使用する最大サイズまで指定することができます。
パイチャートは更新されて新しいボリュームサイズを示します。

HFS+ ボリュームだけがリサイズできます。他のボリュームタイプはリサイズできません。

リネイム

名前フィールドに新しい名前を入力して開始ボタンをクリックするとボリュームの名称を変更できます。

補助機能

補助機能はギアーメニューから利用できます。オプションはなく機能を選択すると自動的に実行され、開始ボタンをクリックする必要はありません。

隠す/ 表示する

HFS+ボリュームを選択して、そのボリュームをFinderや他のアプリケーションから隠すことができます。既に隠れているボリュームは表示されます。

この機能を使っても Drive Genius, ディスクユーティリティーなどのドライブ操作アプリケーションでボリュームを見ることができます。この機能は機密情報を隠すためには使用できません。暗号化を使用してください。

リセット

リセットは特殊な機能です。ドライブを手動で編集したり他のアプリケーションで操作した場合、本来あるはずのフリースペースが隠れることがあります。このような場合にリセット機能を使うと、Drive Geniusはドライブのパーティションテーブルを書き換え、フリースペースを適切に処理して隠れたフリースペースを表示します。

7 [Drive Genius]メニュー

7.1 環境設定

  • [自動的に更新をチェック]:このオプションをオンにすると、更新があったときに通知され、最新版をダウンロードしてインストールすることができます。

更新の自動チェックをオンにした場合は、お使いのシステムに関する情報 (CPU、メモリなど) が匿名で当社に送信されます。この情報は Drive Genius の改善に役立てられます。

  • [メール通知]:電子メールアドレスを入力すると、起動したユーティリティが完了したときにメールで通知されます。カンマ (,) で区切って複数のアドレスを指定できます。

メール通知は、コンピュータがアイドル時のみに送られます。アイドルではない時には、必要であればユーザが直接 Drive Genius を操作できると仮定しています。

  • [DrivePulse™の無効化]: DrivePulse™ を無効にします。

DrivePulse™ Drive Genius の重要なコンポーネントであり、無効にすると一部の機能が動作しなくなります (環境設定の検証など)DrivePulse™ は常に有効にすることを強くお勧めします。

友人へ知らせる

Drive Genius を当社の Web サイトからご家族やご友人に紹介します。

更新をチェック

Drive Genius の更新を手動でチェックします。

7.2 アンインストール

Drive Genius とそのコンポーネントをシステムから完全に削除するには、[Drive Genius]メニューの[アンインストール]を選択します。アンインストール操作の確認を求められます。アンインストールを実行するには管理者の認証が必要です。

  • [アンインストール]:インストールされたコンポーネントのみが削除され、アプリケーションと環境設定はそのまま残ります。
  • [全てをアンインストール]:上記のアンインストールを実行した後、アプリケーションと環境設定がゴミ箱に移動されます。

8 よくある質問と回答

macOS 10.9.5 以前のバージョンで Drive Genius を使うことはできますか。

はい、古いバージョンの macOS の起動ドライブを Drive Genius で操作する方法はいくつかあります。詳細については、「古いバージョンの macOS での Drive Genius の使用」セクションを参照してください。

ファイル管理により、削除すべきファイルが大量に示されています。どのファイルを削除すればよいでしょうか。

熟知していて、現在使用していないファイル (削除しても安全とわかっているファイル) だけを削除してください。よくわからないファイルは、macOS またはアプリケーションに関係していると見なしてそのまま残しておくほうが無難です。ファイル管理では、選択したオプションに基づいてドライブ上のすべてのファイルが表示されます。削除すべきでないことがわかっているファイルは可能な限り除外されます。しかし、どのファイルを削除するかは最終的にユーザの責任で判断してください。

ファイル管理を使用するために BootWell™ ドライブから再起動する必要がありますか。

いいえ、ファイル管理 はドライブに排他的にアクセスする必要がないので、再起動することなく起動ドライブに対して ファイル管理 を実行できます。

Drive Genius は RAID ドライブで使えますか。

はい、ハードウェアベースの RAIDApple ソフトウェア RAID、および SoftRAID に対応しています。

Drive Genius は Drobo ドライブをサポートしていますか。

いいえ、Drobo は独自仕様のデバイスであり、複数の物理ドライブにデータを保存して操作するしくみが独特であるために、Drive Genius でその同じデータを安全に操作することができません。Data Robotics, Inc では、Drobo デバイスを安全にサポートするために必要な技術情報を公開していません。

Drive Genius は Boot Camp に対応していますか。

はい、対応しています。ただし、Windows 形式でフォーマットされたドライブのサポートには制限があります。次の質問をご覧ください。

Drive Genius は ExFATFAT32NTFS 形式のドライブに対応していますか。

Drive Genius は、FAT32NTFS 形式のハードドライブには対応していません。

ユーティリティを実行する前にスリープモードを無効にする必要はありますか。

いいえ、ユーティリティの実行中はシステムが自動的にスリープ状態にならないようになっています。時間がかかる処理ではディスプレイがオフなることはありますが、ユーティリティの実行中にシステムがスリープモードになることはありません。ディスプレイがスリープ状態になっても、マウスを動かすかキーボードをたたけばディスプレイはオンになります。

Drive Genius で起動ドライブを別のハードドライブに複製することはできますか。

はい、複製できます。

複製先には複製元より容量の大きいドライブを使う必要がありますか。

いいえ、その必要はありません。

複製元ドライブが破損している場合は、複製時に Drive Genius から通知されますか。

いいえ、通知されません。Drive Genius はビット単位でコピーを行うため、ドライブに破損があってもすべてそのままコピーします。元のドライブがそのまま複製されるわけです。複製元ドライブが接続または起動不能なら、複製先ドライブでも同じ問題が生じます。これは故障したドライブをトラブルシューティングのために複製するときに役立ち、Data Rescue で複製先のデバイスをスキャンして問題を探ることができます。

9 データ収集

Drive Geniusは、匿名の使用情報を収集することがありますこのような情報には、個人を特定できるようなデータは含まれていません。特に、当社は以下のいずれも 収集しません: 名前、メールアドレス、IPアドレス

10 謝辞

Drive Genius is copyright 2004-20201 Prosoft Engineering, Inc.
BootWell™, DrivePulse™, IconGenius™ Prosoft Engineering, Inc.のトレードマークです。その他のすべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。
Drive Geniusは以下のサードパーティソフトウェアライブラリを使用しています。:

Boost

http://www.boost.org/
Boost Software License - Version 1.0 - August 17th, 2003
Permission is hereby granted, free of charge, to any person or organization obtaining a copy of the software and accompanying documentation covered by this license (the “Software”) to use, reproduce, display, distribute, execute, and transmit the Software, and to prepare derivative works of the Software, and to permit third-parties to whom the Software is furnished to do so, all subject to the following:
The copyright notices in the Software and this entire statement, including the above license grant, this restriction and the following disclaimer, must be included in all copies of the Software, in whole or in part, and all derivative works of the Software, unless such copies or derivative works are solely in the form of machine-executable object code generated by a source language processor.
THE SOFTWARE IS PROVIDED “AS IS”, WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY, FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE, TITLE AND NON-INFRINGEMENT. IN NO EVENT SHALL THE COPYRIGHT HOLDERS OR ANYONE DISTRIBUTING THE SOFTWARE BE LIABLE FOR ANY DAMAGES OR OTHER LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, TORT OR OTHERWISE, ARISING FROM, OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE SOFTWARE OR THE USE OR OTHER DEALINGS IN THE SOFTWARE.

The Lean Mean C++ Option Parser

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Copyright (C) 2012 Matthias S. Benkmann
The “Software” in the following 2 paragraphs refers to this file containing the code to The Lean Mean C++ Option Parser. The “Software” does NOT refer to any other files which you may have received alongside this file (e.g. as part of a larger project that incorporates The Lean Mean C++ Option Parser).
Permission is hereby granted, free of charge, to any person obtaining a copy of this software, to deal in the Software without restriction, including without limitation the rights to use, copy, modify, merge, publish, distribute, sublicense, and/or sell copies of the Software, and to permit persons to whom the Software is furnished to do so, subject to the following conditions: The above copyright notice and this permission notice shall be included in all copies or substantial portions of the Software.
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MABGTimer

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Copyright (c) 2010, Michael Ash All rights reserved.
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Oniguruma

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Sparkle

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utf8proc license

utf8proc is a software package originally developed by Jan Behrens and the rest of the Public Software Group, who deserve nearly all of the credit for this library, that is now maintained by the Julia-language developers. Like the original utf8proc, whose copyright and license statements are reproduced below, all new work on the utf8proc library is licensed under the MIT “expat” license:
Copyright © 2014-2019 by Steven G. Johnson, Jiahao Chen, Tony Kelman, Jonas Fonseca, and other contributors listed in the git history.
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Original utf8proc license

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THE DATA FILES AND SOFTWARE ARE PROVIDED “AS IS”, WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY, FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE AND NONINFRINGEMENT OF THIRD PARTY RIGHTS. IN NO EVENT SHALL THE COPYRIGHT HOLDER OR HOLDERS INCLUDED IN THIS NOTICE BE LIABLE FOR ANY CLAIM, OR ANY SPECIAL INDIRECT OR CONSEQUENTIAL DAMAGES, OR ANY DAMAGES WHATSOEVER RESULTING FROM LOSS OF USE, DATA OR PROFITS, WHETHER IN AN ACTION OF CONTRACT, NEGLIGENCE OR OTHER TORTIOUS ACTION, ARISING OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE USE OR PERFORMANCE OF THE DATA FILES OR SOFTWARE.
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Unicode and the Unicode logo are trademarks of Unicode, Inc., and may be registered in some jurisdictions. All other trademarks and registered trademarks mentioned herein are the property of their respective owners.

ClamAV

ClamAV is built from the unmodified source available at:
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License:
https://raw.githubusercontent.com/vrtadmin/clamav-devel/master/COPYING

●「Data Rescue」、「Drive Genius」はProsoft Engineering, Inc(米国)の登録商標です。
「Data Rescue」、「Drive Genius」の著作権はProsoft Engineering, Inc(米国)が有してます。
「Data Rescue」日本語版、「Drive Genius」日本語版の著作権はファンクション株式会社が有してます。
●製品の仕様およびパッケージ内容は、予告なく変更することがありますので、ご了承ください。