スラック領域について
ハードディスクを管理する最小単位はセクターですが、複数のセクターを
まとめたものをクラスターといいます。Windows では、512 バイトのセ
クターを 8 個まとめて 1 クラスターとするのが一般的なので、1 クラス
ターは 4,096 バイト(512 バイト× 8 セクター)となります。ハードディ
スク上でファイルを作成するとこのクラスター単位で保存され、そのファ
イルを保存できるだけのいくつかのクラスターを使用することになります。
しかし、必ずしもファイルサイズ=クラスターサイズとはならないため、
使用する最後のクラスターには未使用の領域が発生します。
この未使用領域を[HD革命/Eraser]では「スラック領域」(ファイルが
占めるクラスターの未使用領域)といいます。
例えば、下図のように6,000 バイトのファイルを保存すると 2 クラスター
(4,096 バイト× 2 = 8,192 バイト)使用します。
このとき、2 クラスターから 6,000 バイトを引いた余りの 2,192 バイト
が「スラック領域」となります。
<注意事項>
「スラック領域(ファイルが占めるクラスターの未使用領域)抹消」では、
以下のファイルは抹消できません。
●起動中の他のプログラムによって使用中のファイル
●システムにより予約または保護されているファイル($で始まるファイル)
●アクセス権が設定されアクセスが許可されていないファイル
●NTFSの機能(代替データストリーム、リパースポイント、スパースファ
イル)が施されたファイル
●BitLocker(デバイスの暗号化)が有効なドライブ上に存在するファイル
●OneDriveで同期しているクラウドに存在するファイル